瓶覗

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味方につけられない夜に

香に火を点け 護美を出すため外へ出る

濃紺色の空が東から瓶覗に染まっていくのを見た

新宿の高層ビル群は赤い目を瞬きさせこちらを見ている

冷たい風が頰を撫で

秋の虫の声と雀の鳴く声が彼方此方から聴こえてくる朝

秋の匂いがする 

鼻の奥 すん とする

冴えわたるような感覚が頭から背中に駆けていく

季節が変わる雲が変わる

朝焼けの色も変わっていくように

私も変わっていくのだろう








都会に住んでいると

自分の好きな色がわからなくなる

そんな時に朝に会うと思い出す

私の好きな色 心安らぐ色 青色

喧騒の中でも感動していたい

ネオンの光に目を眩ませたり

明るいディスプレーに目を霞ませても

外へ出て空を見上げたら








風景の中のあなたの好きな色は何色ですか




柴又帝釈天にて 夕暮れ時に