蒲の穗

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お久しぶりです。

ダヲコです。

吐く息も白むようになり、夜も長く、すっかり冬ですね。

寒いのが苦手でいつも冬はしゅーんとしてしまうのですが二〇分位早歩きで歩けば寒さが消える!ということを学び、冬のお散歩もいいもんだな、と。

何より音楽を聴きながら、こっそり踊りながら歩くのがたのしい。

商店街のお魚屋さんで魚を選んだり、野菜を見比べたり、お得なシールにちょっぴり嬉しくなったり。

今年は今まで以上に料理をした一年でした。

家に居る時間が増えたので自ずと、自炊も増え…。

お菓子作りに学生の頃ハマっていたりしたので苦手意識は然程ありませんでしたが、いざ本格的に向き合ってみると、気づきの嵐!

手際が悪く時間が掛かって仕方なかったのが、

一年続けるとタイムアタック!の気持ちで気合いを持って挑めるように。

まだ全然ですが、少しずつ楽しめるようになってきたような…。

慣れたらもっと楽しいんだろうなあ。

これを機に自炊は続けたいと思います。

と、まあ、私生活は主婦力(と呼ばれるであろう)の向上を実感しつつ、

一方「音楽はどうなんだ!おんがくは!」

「私はだれなんだ!何者だー!」という、気持ちにもしばしば駆られます。

家事は寧ろ好きで、一日中部屋の掃除をしたり洗濯をしたり全然苦じゃないけれど、夜になるとハッ!として、深夜に絵を描き始めたりするのです。

表現を止めるとジリジリとした焦燥感に襲われてしまう。

そうして生まれる作品も間違いではなく、ただしいと思いつつも、

もっと溢れ出る泉のようなものであって欲しいとも思うのです。

性格なのだろうと思いつつ…毎日自由時間は今迄よりあるはずなのにねえ。

より上手に過ごせたらと願っていますが、

これも環境変化への適応段階なのでしょうか。

コロナで本当に変わりましたね、生活が。

繁華街は賑わっていたり、電車も満員だったり、

私が見てきた東京の姿としては其れ程変わっていないようにも思える。

でもそれは表層で、パリッと一枚外側を剥いだ中身が、全然ちがう。

世界は灰に濁ったうすい靄が蔓延している。

(絵の具を全色混ぜたような色)

靄を吸って過ごしているのでどんよりもしてしまう。

自分の心を守る為にも、意識は千々になってひとつひとつの魂に硬い殻を作っているような、そんなイメージが湧きます。

その中身が芯の通った確固たる意識であればきっと成長に繋がる筈で、

やわらかくグチャッとした状態のまま殻を硬く作ってしまうと、

割れてしまった時に大変傷ついてしまいそうでハラハラ。

暗い話をしても仕方ない、と思うもやっぱり今はどんよりですよね。なんとなく。そこはかとなく。

皆さんはどうですか、何色の日々をお過ごしですか。

振り切れない辛さの狭間で灰色に日々は映りつつも、

決して消えない彩りが音楽であり、絵であったり、表現。

誰かが、人間が、煌めくエネルギーを持って練り上げた作品は光です。

世界にはきれいなものがあるんだ、と心が震えるのです。

素晴らしい音楽を聴いた時、素晴らしい絵を見た時。

涙が込み上げてくる。きれいで仕方なくて。

人間の可能性を感じられることが喜びに成る。

連日心痛むニュースやSNSを見ているから、それが所謂人間だとか思ってしまうけれどきっとそうではなくて誰しもがもっともっと想像力を膨らませられたら良いのだろうね。

非現実はどきどきするし胸が高鳴る。どきどき。

普段の生活圏内だと体感することのできない感覚を体験できるのが音楽、そして表現です。

まるで映画の中に居るような浮遊感と、

作者の物語をドアにしてまだ見ぬ世界へと繋がっていく想像力の拡張。

堪らなく好きで、幾度となく救われています。

今までも、これからもずっと私は音楽に救われ続けていく。

音楽が心から大好きなので、自分がダヲコという存在として音楽に携われる・一部として在れることが嬉しいです。

ただそれだけでは、ただそれだけではいけないのです。

この心の震えを、感動を、繋いでいきたいと願う。

互いに影響しあって、良いヴァイブレーションの連鎖が起きますように。

私のだいすきな音楽家達の圧倒的な存在意義を目の前にすると「自分の良さって一体何なのよ…っ」と普段目を逸らしがちな能力面と対峙することになります。

でも諦める選択肢は今のところは見当たらないので、存在価値を生み出す為に試行錯誤はつづく…。

底知れぬ努力と表現と向き合った時間、そして音楽への想いなのだと思います。

才能という言葉で表すのは簡単すぎるやも。

底知れぬもの、果てが見えないもの、そういったものはミステリアスに感じてどうしても惹かれるものですよねー。

この人の見えてる世界は一体どんな風なんだろう?と興味が尽きません。

今話しているのは、網守さんを思い浮かべていたのですが…笑(バンドメンバー全員でもある)

網守さんの音楽、今年は特にずっと聴いてました。

人間それぞれに属性があって(ポケモン的な)水とか風とか火とか、例えれるなーと最近妄想するのにハマっているのですが網守さんは水のイメージなんですよね。

作り出す音から連想するの楽しいです。

好きな曲たちをプレイリストにまとめると、みずいろのイメージが湧く曲が自然と集まったので私も水が好きなのだろうなあ。

海だいすきですし、血縁のルーツを辿ると瀬戸内海の方やもしれず、西の海に思い馳せるのもDNAかしら(DNAに浪漫を感じている)

兎に角網さんは透き通ったみずいろ!とても綺麗な色。

お世辞ではなく、ほんと、めっちゃふつーに、聴き込めば聴き込むほどに日に日にファンになってしまい、こんな素晴らしい音楽家と一緒にLIVEができることが光!栄!の!極!み! ✰ミ

はやくバンドメンバー会いたいなあ。

今年は全然会えなかったなあ。皆忙しそうだけど、体調を崩しませんやうに。

今年は、他の人の音楽を聴くことの方が機会として多かったので、

元気をもらったり、イマジネーションに繋がったり恩恵を沢山戴きました。

私の音楽を聴いてそんな気持ちになってくれるひとが居たら、ほんとうに、とてつもなく嬉しいなあ。

世界の一部として存在しつつも、

今のこの現状をじっとみつめています。

しばらくは静観の姿勢は崩せないやもしれませんね。

LIVEも無事に出来たらよいのだけれど…

暫く一緒に様子を見守りましょう。

いつもありがとうございます。


結局GO to も使わずトーキョーで、住んでいる町で暮らした一年でした。

ほんとは遠くへ行って水平線や波の揺らぎを見つめたり、

田んぼがそよそよしている姿をのんびり眺めたり、

壮観な山々を見て自分のちっぽけさを思い知りたい。

のだけれど、暫くは我慢我慢!

行きたいところを妄想して計画を立てる行程も、楽しめたらいいですね。

お出かけ出来ず残念な気持ちはありつつも、今年の年越しは三年振りくらいにゆっくりできそうなことが少し楽しみです。

ぬくぬくお家で過ごす年の瀬もやっぱりいいもんですよねえ。

日々の細やかな幸せをひとつずつ嬉んでいけたらいいですね。

柿が甘いこと。掃除機をかけたら床がピカピカになったこと。

おすすめの関連動画からすてきな音楽を知れたこと。

夕暮れの空が紫と濃紺のグラデーションで綺麗だったこと。

ハーブティーが温かくあんしんする味だったこと。

今日だけでもたくさんの小さな喜びがありました。

何気なく過ぎていってしまうことではありますが、

振り返ると少し心の支えになるやうな。

いろんな意味で冷えの厳しい時期ですから、

ちいさな暖を集めて、ほっこりを大切に。

みなさんのご健康と、たのしい日々を祈っております。

それでは、また!

ダヲコ