『御伽の街』ミュージック・ビデオが公開となりました。
小袋成彬さんと作ったこの曲は、
一昨年の冬から制作が始まっておりました。
制作、というか、その時期は小袋さんとよく会って話していた時期で、
リリースの予定が決まってはいなかったので感覚的には遊びに近くて、
とにかくかっこいいやばいの作ったろうよーという感じで作り始めました。
最近何聴いてる?等、格好いいトラックメーカーを教えてもらったり、
互いの音楽の情報交換していく中での制作だったので、とにかく楽しかった。
作っていく中で特に面白かったのは、フロウのプロデュースがあったこと。
ラップにはフロウというものがありますが、
わたしのフロウは誰かにならって生まれたものではない(そもそもこうなりたい!と誰かにならってラップをはじめたわけではなかった)から、
やっていくうちに自然と自分のスタイルが形成されていきました。
でも、「このラッパーのこのバースのフロウでのってみて」というデモンストレーション音源が小袋氏から送られてきた。
いろんな音楽聴く中で様々なフロウがあることは勿論わかっていたけれど、
実際自分でやってみようと試したことがなかったから、凄く勉強にもなり、視野が広がって自分の新たなフロウも開拓できたなぁと。
プロデュースの才覚溢れる小袋氏。
友人として音楽家として、尊敬しますなー!
作っている最中、彼は渡英。
やり取りはネット上で進んでいきましたが、帰国中に一緒にレコーディングできて本当に良かった。
もっとここを意識してみたら格好いいんじゃないか?等の意見交換が沢山できたし、
客観的な意見というものはものづくりにおいて大切だなぁと改めて感じました。
会って音楽について語らっていた時「深夜のレッドマーキーで踊れる曲とか作りたいよねー」と話していたことが印象的で、
この曲もそうなり得るようなダンスチューンなんじゃないでしょうかっ!(くわっ)
『御伽の街』のコンテ↓
イメージ元となったのが、これも小袋さんとの会話の中にヒントが….
歌詞で悩んでた時に“例えば仕事終わりのOLと主人公を仮定してみたらどうだろう”と、アドバイスしてくれたのがきっかけ。
その一言でするりと歌詞を書き進めることがてき、
私の頭の中は“仕事終わりのOLが繰り広げる一夜の物語”になっていった。
そのイメージを膨らませて描いたコンテ。
はじめて描いたものだから、拙いけれど、
それでも携わって下さった皆のおかげで形になった。
私の想像の何倍も素敵な形で。しかも大好きな人達と作り上げることができた。これはとても幸せなこと。
あとはみなさまに届けていきたい。
ご視聴いただきたいっ。
今回モチーフにしたクラブは、
今はあまり世間的に良いイメージではないような話もよく耳にしたりするけど、
私の知っているクラブはとても楽しいところだーーー!!
クラブだけじゃなく、ライブハウスも、フェスも、
大好きな音楽を心と身体で体感できる場所であり、
音楽は最高なんだ!ということを再度教えてくれる場所ですね。
最近は私もクラブに行くことが少なくなってしまいましたが、
好きなラッパーやトラックメーカーが出るイベントは行きたいなぁと思う。
ただ、目玉となる1組だけじゃなく朝まで楽しめるイベントが良いな。
だから私は去年の8月に“チャームポイント”という自主企画でClub asiaオールナイトイベントを催しました。
自分がお客さんだったら朝まで踊っちゃうよね〜〜!という人選で。
やっぱり夜遊びは楽しいし、クラブで聴くのが適してる音楽があるとおもうので、
また企画できたらいいなぁ。
次はもう少し大きな箱がいいですね。
ーーー少し脱線してしまいましたが、
若い時のクラブ体験は彩度がバキバキで(未成年でもデイイベントなら遊べる)音に合わせて踊る=音楽の一部になる気持ちよさを知ると、
またそこに行きたいなぁと思うのです。
とはいえ、踊るのが好きな人も居れば、
踊らなくても楽しい気持ちで聴いている人も居るので、無理して踊らなくても勿論よくて…
只わたしは楽しいからこの気持ちを皆に知ってほしい!とは思っています。ライブでも。
MVは、そんな楽しかったあの時間を思い出すように絵を作っていきました。
そして可視化してくださったのは佐伯雄一郎監督。
佐伯さんとはメジャーデビュー当初からのお付き合いで、何作も共に作品を作り上げてきた仲です。
ダンスミュージックの面での音楽の趣味が凄く合うので、
フジロックで皆で遊んだり、クラブで遊んだり、
公私共に一緒に過ごしてきた時間が長いからこそ
お互いを理解し合って作ることができたMVなんだと思います。
佐伯さんは出会う前から私の音楽をそもそも聴いてくださっていた方なので、
存在として尊いし、作品に込める愛情も感じ取れるから私もまた一緒に作りたい!!と思うんですね。
好きな人たくさんの現場がたのしいし。
他にも私が描いた衣装を可愛く美しく実現してくださった飯嶋久美子さん(ぽろんちゃん)。
今回はOL設定だったので、
OL制服の資料を見ながら自分らしさと好きなモチーフの追求…。
ぽろんちゃんが蝶柄の生地を見つけてくだった!これも奇跡🦋
そしてヘアメイクはいつもお世話になっている久慈愛さん。
過ごしてきた時間が一番長い…
15歳位からのお付き合いですが、
がっつり毎回一緒にお仕事できるようになったのは最近なのでまだまだ長い付き合いになりそうだ(嬉)
今回のMV、光の使い方も美しかったと思います。
是非光に注目して観ていただきたいっ。
照明を担当してくださった前島さんの作る光は素晴らしく….
絵は光で本当に印象も変わるし、誰が主役なのかをはっきりさせたり、
重要な役割を担っているお仕事ですね。
語り切れない沢山のスタッフのみなさまのお力添えがあってこその制作でした。
心からありがとう!
ひとまず溢れ出る想いは書き留めたとして、
この曲を提げてまわるツアーが!
もうすぐはじまります∩^ω^∩
\どどん/
DAOKO 東名阪ツアー「二〇二〇 御伽の三都市 tour」
詳細▶︎https://daoko.jp/live/803/
皆さまと踊れるのを楽しみにしております!
✿
余談:クラブやライブハウスで音を浴びてる時、その音楽とは関係ない色んな閃きが頭の中に突如浮かんだりするのですが、シャワー浴びてる時にも同じ現象が起こる。調べてみたらドーパミンが出ていてリラックスしている時に閃きが起こりやすいらしい….音のシャワー🚿
おわり