anima

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皆さん、こんばんは。

久しぶりの更新になってしまいましたね。

お元気でしたか?

まだまだコロナ禍、緩みそうな気を引き締めて、手洗い・うがい・消毒しっかりしていきましょうね!

今のなんとも言えない気持ちに寄り添う新譜が配信開始されました。

4th Album “ anima “

https://tf.lnk.to/anima

届きはじめているでしょうか?

ずーっと、繰り返しこのアルバムを聴いて過ごしていたので、自分以外の人と感覚を共有できるのがとっても嬉しいです!

そしてこんなに感想が気になるアルバムは前代未聞だっ。

内容については、一先ずナタリーのインタビューで一通りお話ししておりまして、ライターの佐野さんが引き出してくださった言葉たちもあるので、今はそちらをみていただいたほうが良いかなあ。

https://natalie.mu/music/pp/daoko07

24日のドミューンでも片寄さんと一緒にアルバム全曲解説したのですが、時間的に全然話し足りなかったのでまた何処かで機会を設けたいなと思っております笑。

宇川さんがとっても素敵な人で、もっと話したかったでした。

配信ライブもほぼ初めてだったんですが、想像以上にちゃんとライブの感覚で出来たなーと思います。

カメラの向こう側にお客さんを想像できた!

想像力(妄想力?)、大切ですね笑。

とはいえライブハウスで演るライブの”代わり”にはならないなぁとやってみて確信しました。

あくまで、配信ライブという別のコミュニケーション方法という認識ですね。

ライブができない状況でもリスナーと、コミュニケーションがとりたいから演る。

ライブハウスは体感ですからね。それに勝るものは難しいと思います。電波を通っちゃうわけですからね。ホカホカご飯も届くまでに冷めちゃうよなんつって。

生のエネルギーは半端ないです!!!はやくライブ行って踊りたい(ライブ好き)

配信のやり方をもっと考えていかないとなぁと思いました。

演出含め、届けるなら工夫して届けたいですよね。

配信ライブする為にもお金が必要だし、少人数とはいえ人が集まることにはなるので対策面もしっかりしていかないといけない中、ただ演るだけではどうなんだろうかと。

そのアーティストにしかできないような配信ライブが出来たらいいなぁと。自分だけじゃなく配信ライブやりたいと思ってる方々の思いも考えたりしています。

その点ドミューンの宇川さんがご提案してくださったAR演出などは、とっても良いなと思いました。

視覚的に楽しい要素が増えるってことですからね。

リスナーさんに楽しんでいただける仕掛けを、アーティスト自身も考えていかなければならない時期なんだと思います。動かなければ確実に淘汰されてしまうものがある、とわかっているからこわいですよね。

現に私の思い出の場所であったクラブも次々無くなっているし。場所だけじゃなくて、アーティスト達も苦しくなって音楽やめざるを得ない、なんて嫌ですよね。かなしすぎる。

2020.06.24 @DOMMUNE

脱線してしまいましたが、アルバムについてお話を少し。

2年程の制作期間中、丁寧に音と言葉と人と向き合って出来た結晶のようなアルバムです。

自分で音楽家の皆さんにお声掛けしたり、作曲に挑戦してみたり、原点回帰とも言えるだろうし、新たな世界も広がった大切な宝物のような存在です。

純度が高いといいますか、混じり気のない音楽だと思います。

今までの活動全てを私は愛しているし、

その時々のベストを尽くしてきましたが、

自分の本当に好きなものがわかった状態で、

自分にしか作ることができないと思える作品を具現化できたことが素晴らしい出来事なんです。

好き!のパワーはすごいってことですよっ。

形になったことで凄く救われました。

しかもその結晶が、とっても綺麗だなーと、思うんです。

俯瞰でみてるつもりだけど、どうしても作り手の愛があるので完全俯瞰ではなさそう…。

1曲目のVOICEの歌詞にもあるように、

このアルバムがこれから先歩んでいく未来への行きの切符なんだろうなと思っています。

私は音楽が大好きだなと再認識したし、

MVのコンテを描いたり、音源を届ける方法も自分で提案したり、音楽だけでなく自己表現について真摯に向き合うきっかけにもなりました。

音楽を作って終わりではなく、その音楽を届ける為に様々な職業の人がいて、ひとりでは作り上げることができないこと。

当たり前のことであるし、知っていたけど、それでも目の当たりにして、感謝の気持ちでいっぱいになり、今居る大切な人たちに恩返ししていきたいと強く思いました。

バンドメンバーと出会ってライブを重ねてからも、音楽に対する愛は深まるばかりです。

それぞれの素晴らしい演奏と音楽愛にいつも刺激を貰っています。皆キャラがあって仲睦まじいのもめちゃんこ微笑ましい笑。

衣装テーマ: ダヲレンジャー

今回音作りに関わってくれた人たちは、

古くからの知人が多いです。

時を経て再び出会うことは運命を感じますね。

私自身が音楽家達のファンであるから、

やったー!一緒に作れるなんて!嬉しい!

という気持ち笑。

それはそれは、良いエネルギーに溢れ、

楽しみながら制作することができました。

風通しがよいと、純度の高い作品が生まれるんだなあ。

私は色んなジャンルの音楽が好きです。

広く浅くというと少し恥ずかしい感じがするけど、

曲単位で恋をしている感じで、

この曲好きだ!となると、

これはジャンルで言うとなんだ?と調べて知ることが多いです。

ドラムンベースとかね!!!(Zukizuki)

YouTubeやサブスクリプションのプレイリストみたいな感覚ですね。

CD文化も体験しているけど、インターネットを早くから利用していたので、良くも悪くも広く浅く…。

浅い深いも人それぞれですしね。

なんともいえないところではあるのですが。

一つの音楽を突き詰めて掘り下げていくことに

憧れもあるし、コンプレックスを感じたりもするのですが、今回のアルバムを経て、私はこれでいいんだ!と振り切ることができたなぁと思います。

あの音楽がすきなのでこの音楽になりましたという感じ。

私にとって音楽は日常を彩る色彩で、欠くことのできない存在です。

人によって存在意義も違いますよね、きっと。

コロナを経験して、音楽なんて聴きたくないなーって気分の人はまだまだ世界中にたくさん居ることでしょう。

実際に私も緊急事態宣言中はやさしい音楽(インスト多め)ばかり聴いていましたしね。

そんな中でリリースしたアルバムですが、延期も選択肢にはありました。

予定通りにしたのは、このアルバムの曲達は寄り添えるやさしさを持った曲達だと思ったからです。

フィジカルリリースは7月29日になりました。

通販あるとはいえ、ネットショッピング苦手な人もいるし、CD屋さんに行くこと自体躊躇してしまう人も居ますしね。

私も落ち着くまで人混みはなるべく避けたいと思ってます。

でもCDはCDでやっぱりいいですよ、音も配信より良いし、今回はブックレットで私が敬愛するイラストレーターの始発ちゃんさんが沢山描き下ろしイラストが見れるので、手にとって歌詞と絵を楽しんで欲しいなぁーと思っています。

飾っても素敵だろうなあ。

繊細でうつくしい織物のような線達に引き込まれます。

描かれる少女たちは可愛いらしいけれどどこか寂しげで、心がギュッとするんです。

曲を聴いて描いてくださった絵もあるので、始発さん自身も、アルバムに寄り添ってくれたことに感謝しています。

一緒に渋谷をお散歩しながらロケハンしたのも良い思い出です。

なぜ渋谷にしたかというと、都市開発で工事が盛んに行われていて目まぐるしく景色が変わっている最中だったからです。

はじめてライブをしたり、ライブをたくさん観に行ったり、学校以外で友達が出来て、クラブ文化に触れ、古着屋BOYを通してファッションに興味を持ったり…色鮮やかな思い出がある渋谷ですが、空が無くなってきている。

渋谷に固執していた時期もありますが、今は自然の中に魂がある感覚があり、海や森や田んぼに行くと息がしやすいなぁと思います。

たくさん通ったし、今も訪れることは多い渋谷ですが、これからどうなってしまうんだろう?工事はいつおわるんだろう?

疑問を可視化したかんじですね。

あの頃の渋谷の欠片を写したアートワークになってます。

ギリギリセーフ!てタイミングでしたね笑。

頭の中に浮かび続ける ??? の正体を確かめる為に、哲学や生物学、自然学などの本をよく読みます。

答えが知りたいのではなく、単純に頭の中の思惑が文章化されてると凄く落ち着くんですよね。それと、よかったーこう思ってたの私だけじゃなかったんだ!と、感覚を共有できるのが面白くて。

今回アルバムにはそんな本達から出会った言葉も散りばめられています。

キーワードとしては、meme、デザイノイド、◯….

まだまだあるから見つけてみてくださいね。

特にanimaという曲の歌詞が、思惑の総集編って感じです。普段考えてることを語感の気持ち良さ、韻律も考えた上で音楽に乗せるのは難しいけど楽しい作業でした。

ドミューンでの片寄さんとの対談のときに、

普段の私と歌詞の世界の私とではギャップがあるという話があったのですが、確かにそうなんですよね。

陰鬱でエッジの効いた毒々しい言葉も時には使うんですが、普通に普段思うんですよ、皆が裏垢で書いているようなことも。でも私は作品の中に閉じ込めてるだけなんだと思います笑。アウトプット先が違うのと、表現はうつくしくあってほしいという自分なりの拘りみたいなものがあるので、言葉は考えます。吐瀉物そのまま見せないようにしてるって感じかな…濾過して濾過して、作品になる。

多重人格の病気の話ではないんですが、

自分の中に幾人かの人格があって、嫌な奴も居るんですけど、許せないんですよね。自分で自分を。

作品の中では好きにして良いよーってルールを作れば、無理がない。

嫌なことって、発したら自分に絶対返ってくるんですよ。因果応報って言葉がありますが。

だからなるべく、誰にでも、やさしい人間でありたい。

ああ嫌なことを言ってしまったなって思うと、ブーメランに鋭利な刃がついて返ってくる感じ。

心にグサーと刺さりますよね。

自分が辛くならないための自己防衛でもありそうですね。

健やかに暮らして行く為にも、生きがいを持って生きていく為にも、表現がとても向いているなぁと思います。

自分が好きな自分で居られる人・ものに囲まれて生きていけたらいいですね。

私にとって音楽はひかりでもあります。

祈りはひかりにも似ていて、

祈りで織ったこのアルバムが、

聴いてくれた人のひかりになりますように。

ささやかでいい、日々の彩りになりますように。

ダヲコ