詩たち

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どんなに心が海の底みたく沈んだ夜も

ドアを開けて飛び込んでくる朝焼けに

胸は焦がされ 美しい とおもう

確かなる熱情が生きてと訴えてくるのだ

アコースティックギターの弦を指の腹でなぞる

やわらかな音は部屋いっぱいに広がり

こどもの背中を撫でる母のように私を安心させる

ちいさなしあわせをちいさな範囲で

しずかにキャッチする

ひとりひとり 一粒一粒 

幾つかの波を始終震わせている

惑星 海 銀河 大地 

電波塔はきみだよ 煌きを発信しようとしている

部屋を暗くして映画を観る

お気に入りの線香を焚いて

シャルトリューズをグラスに注いで

キャンドルにマッチで火をつける

ふかふかの赤いベッドに横たわり

宇宙旅行のあとはニューヨークシティ

映画の旅は深夜繰り返しおこなわれる

音の粒が弾けた

まっさかさまへおちていく

やわらかなベール あたたかなプレース

ぼくたちをすっかりすっぽりと包み込む

背中を丸めて むかしむかしを思い出す

身体は容れ物だ 心はいつだって自由で  

高鳴りたいがために動くことをやめない

波形のウェーブ 空気の振動に固結びがほどけていく

しまいには踊りだしたくなる 1-2-3 1-2-3

リズムに合わせて足が弾む 

宙に浮いては着地 浮いては着地 

アンドゥトロワ アンドゥトロワ 

このまま踊り続けてたい

美しい世界をみた

いま ここで 汚れをすべて落とすつもりで

容れ物の身体を震わせて ワンナップ

線路を滑る電車と群れに運ばれて

電子の流れと想いに運ばれて

誰かが一度行けたところまで

みんなちがってみんなひどい

みんなちがってみんないとし

最初の一歩が最高なトリップ

思い出したくて新しいトリップ

ふと 我にかえる 何処へかえる

ほんとはみんなに優しくしたかったよ

社会に試されたりなんかしたくないよ

心から笑えてる?  カメラ 

遠い昔だっけ この間だっけ

一昨日のサンセット

いつの日かの満月

残像が残る鏡

涙と一緒に膿も流れてった

心にて歌う